FC経営者、「休みなし」3割――起業家情報センターが調査、週休2日はわずか8%。(日経MJ/井本剛司)

週休二日以上の休みを取るフランチャイズチェーン(FC)店経営者は八%――。

FC本部の情報を加盟希望者に提供するサービスを手掛ける起業家情報センター(東京・千代田、井本剛司社長)はこのほど、様々な業種のFC店舗にアンケート調査を実施した。FCの経営状態や経営者の生活実態を調査したもので、二十六日に開く「第一回全国FC店経営者セミナー&交流会」で詳しいアンケート結果を配布する。
 同社が運営し約三千八百のFC店舗が登録するフランチャイズ店経営者協会(同)が実施、全国三万のFC店舗に発送して千五百三十九店から回答を得た。脱サラ経営者の五四%が黒字経営で、サラリーマンと自営業出身の間にFC店の収益で大きな差はなかった。生活実態では、休みがまったく取れない経営者が三〇%、月に一日は一二%と厳しい状況を示した。
 成功を裏付ける第一の条件としては「好立地」が二八%、「自分の能力・努力」が一九%を占め、「本部の適切な指導」は七%に過ぎなかった。飲食店、サービス業、小売業(コンビニなど)の三分類の中では、小売業FCの赤字が三六%と一番高かった。
 従来のFCでは本部と加盟店をつなぐ縦の組織はあったが、起業家情報センターは異なる業種のフランチャイジー同士の情報交換を図ろうと、東京都内で初めての交流会を開く。コンビニや飲食店などのFC経営者約八十人が集まる予定。