新事業・新商売~フランチャイズチェーンの 実態調査代行サービス(日経ベンチャー/起業家情報センター/井本剛司)

企業のリストラが相次ぐ中、フランチャイズチェーン(FC)への加盟希望者が後を絶たない。そんな加盟希望者に代わって、FC加盟店の経営実態を詳しく調査するサービスが注目を集めている。

 サービスを提供しているのは、起業家情報センター(東京都千代田区、井本剛司社長)。

従来、こうした調査は本部に対する聞き取り調査が中心だったが、同社の場合、加盟店に足を運んで調査するのが特徴だ。加盟店を無作為に五~七店選び、調査員が訪れ、「開業後、きちんと経営指導が行われているか」「売り上げは見込み通りか」といった点を聞き取る。

 もちろん、加盟店だけでなく、従来と同様、本部に対する調査も実施し、チェーン全体の出店計画や業績の見通しなどをチェックする。本部が調査に応じない場合、取引先など周辺から情報収集し、実態を把握する。

 両方の調査結果をまとめ、二〇ページ程度の報告書を作成する。調査費は一件当たり一〇万円。「加盟後に赤字経営に陥るのを防ぎたいという人は多いので、依頼者は順調に増加している」(井本社長)という。