起業家情報センター、メガフランチャイジー設立支援事業を展開(日刊工業新聞/井本剛司)

起業家情報センター(東京都千代田区平河町2の13の12、井本剛司社長)は、複数のフランチャイズチェーン(FC)加盟店を運営する「メガフランチャイジー」の設立を支援する事業の検討を始めた。ベンチャーキャピタル(VC)や銀行などがメガフランチャイジーの運営を目指すベンチャー企業(VB)に投資するのに併せて、同社がFC店開業を支援。一気にメガフランチャイジーとして経営を軌道にのせ、株式公開を早期に実現させる。VCなどにとっては、通常の収益リターンに加えてキャピタルゲインも期待できるという。

 起業家情報センターは起業支援やFC店開業支援を手がけている企業。検討中の構想は、VC・銀行・FC本部・商社などが出資する資金や遊休地と、同社のFC開業支援ノウハウを組み合わせることで、メガフランチャイジー会社を一気に設立しようという内容。同社は立地調査などの開業サポートを行い、FC本部にとっても、短期間に加盟店を拡大・展開できるメリットがある。人材などはFC本部から派遣してもらう予定。現在、実現に向けて複数の企業と交渉している。

 同社はFC本部の格付け評価なども手がけており客観的立場を保つ必要があることから、自らは出資や運営には直接携わらず、FCコンサルティングなどの収益拡大につなげていく方針だ。FC市場の規模は約17兆円で現在も拡大中。これに伴い、株式公開をするメガフランチャイジーも増えている。