起業家情報センター、FC本部を格付け、5月から――約50業種、7段階で。(日本経済新聞/井本剛司)

経営コンサルタントの起業家情報センター(東京、井本剛司社長)は五月から、コンビニエンスストアや飲食店など様々な業種のフランチャイズチェーン(FC)本部を格付けする事業を始める。本部が加盟希望者に出す情報だけでは、撤退率など重要な点が分からないためで、財務内容や加盟店の状況などを踏まえて年内に約五百本部を七段階で格付けし、加盟希望者や取引先に提供する。
 格付けのために社内に「フランチャイズデータバンク」と名付けた組織を発足。五月にまず約二百五十本部の格付け結果をホームページなどで無料公開する。本部や加盟店にインタビューした後、専門家を交えた業種別委員会を開き、評価を決める。対象業種はコンビニ、ハンバーガー店、居酒屋、学習塾など約五十業種。FC本部から協力を拒否された場合は周辺取材で“勝手格付け”をする。
 当初は一斉調査の形を取るが、将来はFC本部からの依頼に基づいた有料の格付けにする。またFC加盟者を対象にした「フランチャイズ店経営者協会」も四月一日付で発足。