起業家情報センター、法人のFC加盟支援、パッケージで需要開拓。(日経MJ/井本剛司)

経営コンサルタントの起業家情報センター(東京・千代田、井本剛司社長)は、法人向けのフランチャイズチェーン(FC)加盟支援サービスを強化する。これまではFCに加盟しようとする個人を中心にFC本部の実態調査などを請け負っていたが、新たに法人向けのパッケージ商品を開発し、受注体制を整えた。遊休地や人材を有効活用するためFC加盟を検討する企業が増えていることに対応するもので、法人向けだけで初年度二億―三億円の売り上げを目指す。
 このほど発売した「FCコンサルティングパッケージ(法人版)」はFC本部の選択や、店舗の立地診断、契約書作成といった加盟支援と、加盟後のトラブル相談などをセットにした。料金は二百万円で、月間十件(社)程度の受注を見込む。
 同社は一九九七年にFC加盟支援事業を始め、二〇〇〇年七月期は同事業で一億五千万円の売り上げがあった。前期に手掛けた千百件の調査依頼のうち七割近くを個人が占めているが、最近は企業のFC加盟が増えてきているという。このためパッケージ商品の投入で、法人ニーズへの対応を強化することにした。
 個人向けは二十万円からと比較的安価だが、法人向けは事前準備から開業後まで幅広く支援するため、料金単価を高く設定した。契約時の弁護士同席など徹底したサービスを売り物にし、FC加盟後二年以内に本部が倒産したり、赤字が続いたりした場合は二百万円を返金する。同社は二月にFC本部の格付け調査を公表する予定で、公表後は撤退時返金の対象を格付け対象企業に限定する。