起業家情報センター、FC加盟店オーナー向けに新型保険(日刊工業新聞/井本剛司)

起業・FC開業支援を手がける起業家情報センター(東京都千代田区平河町2の13の12、井本剛司社長)は、米国・保険会社のユナム・プロヴィデント社、同社日本法人のユナム・ジャパン損害保険と共同でFC(フランチャイズ・チェーン)加盟店オーナー向け保険を開発し、早ければ3月下旬にも発売する。加盟店オーナーが病気になった際に5年間の生活費を保証するほか、病気のため店舗運営を継続できなくなった際には撤退準備金を支払う内容などを計画。FC加盟店オーナー向けに特化した保険は初めてという。

 現在、保険料決定など詰めの作業を行っている。目玉は「長期所得保証」。病気になって働けなくなった際、従来の保険では1年間程度の保証だが、この保険では5年間、生活費を支払う。また病気のため店舗運営からの撤退を余儀なくされた際には、撤退準備金(違約金などを含めて数百万円)を支払うおうというもの。さらに同社が運営している「フランチャイズ店経営者協会(FOA、会員5000人)」が行う講演会、情報交換会、相談受け付けなどのサービスを無料提供するほか、新規出店の際の祝い金など各種特典を付与することも検討。

 現在、FC市場は拡大を続けており、FC店の数は直営店を含めて20万店近くにのぼるという。同社ではFOA会員を中心に初年度1万件の契約を目指す。